今回は横山信弘さんのメルマガからです。

・・・・・・・・・・・・・ココカラ

おはようございます。
「メルマガ草創花伝」の横山信弘です。

● 今回のテクニック:【ロミオとジュリエット効果(6)】

ロミオとジュリエット効果とは、ある目的を達成するまでのプロセスにおいて、障害や阻害要因が多いほうが、達成意欲が高まるという心理効果。

無論、シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」から由来。

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● 今回のコミュニケーション例

部下 :
「ついに2月となりました。3月末のイベントまで2か月を切ったのです」

マネージャー :
「そうだ」

部下 :
「このままですと、イベントの集客目標である2000人を大幅に下回りそうです」

マネージャー :
「このままだと、だろ?」

部下 :
「はい。現時点で参加予定人数は430人です。あと1500人以上は集めなければいけません。なぜこのようになったのか、理由を説明させてください」

マネージャー :
「理由? そんなの要らない」

部下 :
「しかし」

マネージャー :
「理由を知ることで、集客目標が達成しやすくなるのか?」

部下 :
「い、いえ……」

マネージャー :
「まさか、まだ2か月もあるのに、未達成で終わる言い訳を考えているんじゃないだろうな」

部下 :
「あ、いや。そういうわけでは」

マネージャー :
「2000人以上、集めるんだ。これは企画立案した昨年の4月から言って いること。やり遂げなさい」

部下 :
「全力でやります」

マネージャー :
「全力でやらなくても達成すればいい。全力でやっても達成できそうになければ、全力以上でやれ。つまり他人の力を借りろ」

部下 :
「はい」

マネージャー :
「それから、2月末に社内の昇格試験があるだろう。それは絶対に受かりなさい」

部下 :
「ええっ!」

マネージャー :
「どうした」

部下 :
「私はてっきり昇格組に入ってないものかと……。だって3月のイベントがありますし」

マネージャー :
「ば、ばかなことを言ってもらっては困る。君は4月になったら係長だ。そのために昇格試験は絶対に受かってもらう」

部下 :
「準備が全然できていません」

マネージャー :
「今からでも間に合う。私が試験対策の資料を持っているから、すぐにコピーして利用しなさい」

部下 :
「え……」

マネージャー :
「来週は水曜日から土曜日まで、香港へ出張だったな」

部下 :
「は、はい。そうなんです。実はそのことで相談があって……」

マネージャー :
「昇格試験は間近だし、来月のイベントの集客目標は絶対達成だ。大変だと思うが、来年からのプロジェクトの足固めのために必要な出張だ。社長へのレポートを再来週の月曜日までに提出してくれ」

部下 :
「……」

マネージャー :
「どうした」

部下 :
「いえ。実は……」

マネージャー :
「来週の香港出張、イベントの集客や昇格試験対策のために延期してもらいたかったか?」

部下 :
「いや」

マネージャー :
「じゃあ、なんだ?」

部下 :
「実は、私の妻が経営している塾が、経営難に陥っていて、昨年から毎晩のようにその相談に乗っているんです」

マネージャー :
「……」

部下 :
「1月になってからは、毎晩、妻と他の3人の講師たちと一緒に対策ミーティングを開いたり、塾の知名度を上げるために週末はビラを作って駅前に配りに行ったりしていました」

マネージャー : 「……」

部下 :
「それで、けっこう大変な思いをしてきたので、香港出張をできれば延期してもらいたいと思っていたんです」

マネージャー :
「そうか……」

部下 :
「でも、吹っ切れました」

マネージャー :
「え」

部下 :
「なんか、ものすごく燃えてきました。やります。全部、すべて……やり遂げます」

マネージャー :
「なに……?」

部下 :
「イベントの集客は、プロジェクトチーム4人集まって確実に達成します。営業部全員にも力を貸してもらいます。昇格試験対策は、香港出張の移動中と、その後の1週間で集中してやります」

マネージャー :
「奥さんの、塾は……」

部下 :
「もちろん、それもこれまで以上に助けます。なんだか燃えてきました。感覚が研ぎ澄まされてきた感じがします」

マネージャー :
「……」

部下 :
「3月末まで乗り切れば、新しい自分に生まれ変われる気がします」

……「心の拠り所は、過去逃げずにやり遂げた自分だけ」

というコラムを書きました。
http://ameblo.jp/yume-o-kanae-you/entry-11763783977.html

 

 

「無理そうだな」「大変そうだな」と思い、「無理ならやめておくか?」「大変なら、そんなに頑張らなくてもいいんだぞ」と声をかけるのは真の優しさではありません。

先日のメルマガでも書いたとおり、過去と未来の時間軸を「線」で結んで「現在」を把握することで正しく自分をリーディングできます。

将来、くじけそうになったときに心の支えになってくれるのは、辛くても乗り越えようとしている今の自分なのかもしれないのです。

葛藤している人の心に水を指すような上司には、なりたくないですね。

 

 

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【編集後記】

私がやたらと熱く、燃えていて、情熱的に何かを訴えていたりすると、水を差してくる人がいます。

「どうしてそこまでするの?」「それ以上、何を目指しているの?」「そんなに目立ちたい?」「今がよけりゃ、それでいいじゃん」

などなど。

しかし、

水を差されると、よけいに燃えてきます。

「ロミオとジュリエット効果」です。

周囲から止められると、よけいに熱くなってきます。反対されると、さらにヒートアップしてきます。

皆さんの周りには、ハードルを高くしてくれる人はいますか?

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ココマデ

 

2017年2月7日ロミオ&ジュリエット日本

 

 

フラクタル心理学では、これは、穴掘りの思考パターンといいますね。

ためないで、さっさとかたづければいいのにね。

ついこうなってしまう。

フラクタル心理学の出番です。